あの時代にあったもの、なかったもの
創作の参考になるかも知れない。何気に作品に登場させてしまいがちな身近な物がいつ頃生まれたか、など。
注意点
このページを参照して「○○の作品の時代にこの道具はない!作者は無知だ」とか言い出すのだけはやめましょう、そのような発言をした際に無知で愚かでバカ扱いされるのはあなたの方です。
個人的に、創作の際に(ノンフィクションとかでもない限り)無理に拘る必要もないんじゃないかな、と思います。だってどうせそれは物語だもの。(もちろん拘るか否かは自由です)
もし「○○はその時代に存在しない」みたいな指摘をしてくる無粋なバカ野郎に絡まれた時(無視できない時)は以下のような言い訳が使えます。
- 誰も物語の世界が私達が住む世界と同じ世界だなんて言ってない(同じ世界である事を明言していない場合に有効)
- 本来このシーンで出てきた○○はその時代に存在した××の事なんだけど、それだと現代人に伝わりづらいから現代の表現に置き換えている(キャラクターはその時代に存在した物でやり取りしている、という設定)
- お前マジ無知で愚かでバカな無粋野郎やな、このページを読めや(と、このページのリンクを貼り付ける、時代的に正しくない事を知ってて書いている事をアピールする)
情報源は主にネットです、私は歴史とか技術史の専門家じゃないので内容の正確性は保証できません。書かれてあることを鵜呑みにしたりせずに、きちんと正しい情報か確認する事をおススメします。
間違いがあった場合や載せた方が良いようなものがある場合は適当な連絡手段で教えて下さい。
以下、年代順で並んでいます
江戸時代(1603年-1867年)
消しゴム
1770年(明和7年)の4月15日にイギリスのジョゼフ・プリーストリーがゴムで鉛筆の字を消せる事を発見。2年後の1772年には同じくイギリス、ロンドンで角砂糖ほどの大きさの消しゴムが発売
有名な話だが、消しゴムがなかった時代はパンで消していた。ちなみにこのパンは食べる用のパンではないので「食パン」と表現するのは間違いと思われる(食パンは字消し用の「消しパン」と区別するための言葉)
ちなみにこの時消しゴムとして利用されたのは天然ゴムで、実用的なゴム(加硫ゴム)が登場したのはこれより後の話
日本では1886年(明治19年)に東京の町工場で製造が始まった(この辺サイトによって諸説あり、詳細求)。1959年(昭和34年)にシードゴム工業(現:株式会社シード)がより消しやすい「プラスチック消しゴム」を発売。
ダンボール
1856年(安政3年)にイギリスでエドワード・チャールズ・ヒーレイとエドワード・エリス・アレンが開発、特許を取得。当初はシルクハットの内側に貼り付けて汗を吸い取るために使用されていた。(この時のダンボールは単なる波状に折ったボール紙)
1870年代には梱包(緩衝材)として使われるようになる。この辺サイトによって記載内容にブレがあるが、大まかには次のような感じ(間違いを含む可能性アリ)
1871年(明治4年)(の12月?)にアメリカでアルバート・L・ジョーンズが「繰りっ放し」という紙に段をつけただけの物をガラスや石油ランプなどの緩衝材として使用(特許を取得?)
1874年(明治7年)(1875年(明治8年)という記載もあり)にオリバー・ロングが段の伸びを防ぐために片側にライナ(段になってないやつ、と表現すれば伝わるか?)を貼り付けた「片面ダンボール」を開発して特許を取得
1882年頃(明治15年)(1880年説もあれば1881年説もあったりする)にロバート・H・トンプソンが両面ダンボール(今のダンボールの原型)で特許を取得
1894年(明治17年)にダンボール箱が製造され、翌年の1895年(明治18年)にはウェルズ・ファーゴ銀行が小口貨物の輸送用としてダンボールを外装材として使用し始めた
日本では1909年(明治42年)に井上貞治郎が綿繰り機を参考に「繰りっ放し」を製造、「段ボール」と命名し事業を開始
参考: 段ボールの発祥(全国段ボール工業組合連合会)(魚拓)
ダンボールを専門に研究した人は少ないのかネット上の記載が曖昧……